鍼を打って、足るを知る
2003年8月25日昨日 花火を見に行ったとき、
芝生の上に座っていて何だか足がかゆいから、蚊に刺されたんだろうと思っていた。
家に帰ってよく見たら、両足の膝から下に赤くプツプツと発疹ができていた。
あらら〜 芝生にかぶれたか。
そこでさっそく、病院へ。
そこは鍼灸院、私の主治医は鍼灸師の先生だ。
草にかぶれて鍼?と変に思うかも知れないが、私は救急車を呼ぶほどせっぱつまった症状でない限り、体の異変はまず鍼に行く。
体は、ホリスティック(全体的)に見る必要がある。表に出てきた症状は体の中を象徴しているし、精気の流れ・バランス・過不足を調整するだけで改善される病気は驚くほど多い。
でももちろん、検査とか手術も大切だよ。
ま そんなことで
カユイ足でアクセル・ブレーキ踏みつつ、病院に到着。
私の顔を見るなり、先生はどっかと椅子に腰を下ろして「で!どうやったん、最近?」と雑談モード突入。鍼打つ前に、話を聞く必要があると察したのです。
それからつらつらと近況報告しているうちに、たっぷり1時間かけてかなり深ーい精神世界の話になった。
馴染みのない方には、何のこっちゃだが
主に気・魂・徳・恩頼(みたまのふゆ)など。
他に1人も患者さんが来なかったせいもあって、心置きなく聞いてもらえた。
こうなるとやはり
今日、私は足のかぶれを治しに来たのだけど、実は最近悩んでいた事の答えを受け取るために、ちゃんと導かれて来たんだね。
その答えの基礎は、自分で導き出していた。
鍼の先生はそれを更に色んな角度から見せてくれたのだった。
・・・・いやいや
ココは鍼灸院。フツーの。
患者さんには、フツーに問診して鍼を打つ。
でもこの先生はフツーじゃなーい。(失礼!)
「魂の旅」に迷った時、その世界独特の言葉で、その人が置かれている状況と問題点を明確に示してくれる。
お陰で視野がぐんと広がるのです。
で、私の迷いの原因はズバリ、「欲」だとわかった。
この場合、物質的な欲はあまり関係がなくて、自分の内面に向かうベクトルを表している。
この道は本当に険しい。
自分の影の部分を自分で暴いていかなくてはならない時もある。
切り立った崖の上の細く崩れやすい道を、手探りで歩くようなものだ。
最近の私は、道を焦るばかりにそこから欲が生まれ、欲は心の窓を塞いだ。そして、足元の確かな感触までも失って迷いが生まれた。
お盆の、相棒との喧嘩はまさにそれだ。
私は何をジタバタしていたのだろう。
答えはちゃんと自分の中にあったのに。
先生曰く、
「欲を捨てていくゆうんは、ほんま厳しい道やで。でもティダさんはもうそこに来とる、っちゅーこっちゃな。」
足るを知る。全てが成るように成っていく。
心の風通しがすっかり良くなった・・・。
それからやっと、診察台に上がって鍼治療をしてもらった。2ヵ所に打っただけ。
でも、よく効いたな〜 打ってすぐ反応大。
そりゃあ1時間もじっくり話して、心の曇りがすっかり取れて打ったんだもん、当たり前だ。
足の発疹は、気のめぐりが良くなるために少し症状がきつくなる。
でも、明日の朝はだいぶ違うだろう。
さぁ 心と体のメンテナンス、終了!
ぐっすり眠ろう。
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