ありがとう、ありがとう。
2003年8月30日痒みとともに生きる日々、6日目。
そこで今日は、いそいそと鍼へ。
一進一退の症状を見てもらう。
「おぉティダさん、どうや?」
「せんせ〜 もうダメ、毎日かゆい〜」
せいぜい2・3日で治るかと思っていた私は、さすがに不安になってきていた。
でも、先生は言う。
「体が病を外に出してくれてるんや。このブツブツが内側にできたらポリープ。それすらできずに溜め込んでしまうこともあるし。
どっちがいい?」
・・・そりゃ・・・外に出るほうがいいっ。
「せやろ? 良かったなぁ、有難いなぁ!」
とか何とか言いながら、
先生は鍼を打ち、痒みの元となる余計な熱と湿気を外に出してくれる。
それと同時に、体の中にこもっていた邪気(恐れ・不安・欲など)を開放する風穴を開ける。
足がこんな風になった時、芝生にかぶれてジンマシンができただけだと思っていたら、すぐに皮膚科に行って薬をもらい早く楽になる方法を選んだだろう。
しかし、私は皮膚科の薬でエライ目にあったことがある。
まぁ、ほとんどの薬はある意味毒だと思っているけど。
それに今回は、芝に触れた足だけではなく、両腕にも同じ症状が出ていた。
と言うことは、かぶれだけが原因じゃないと思った。
体は、腸と太もも・頭蓋骨と骨盤など、色々なところが関係し合っているが、ヒジから先とヒザから先も深く関わっている。
だから、単に症状を抑えるだけではいけない何かがあると思っていた。
鍼を打ちながら、先生が言う。
「ティダさんなあ、今は禊(みそぎ)みたいなもんで、体が変わろうとしとるんや。これを治し終えたら、ごっつぅ体の力が抜けて、ええ状態になるで。
それに、病というのはな、必要な時に必要なものが出てくるねん。
ま、心配せんでええよ。」
最後のひと言を聞いたとき、自分でも思いもよらず涙が溢れて、止まらなかった・・・。
そう、私は本当に不安だったのだ。
たかがジンマシン。痒くなるくらいで大げさに不安がらなくてもいいと思う。
もっと深刻な病気に悩んでいる人にしてみたら、鼻で笑ってしまうだろう。
でも、でもね
息もできなくなるくらい激しい痒みに襲われて、それでも仕事に向かわなくちゃならないのは辛かった。
腕と足が、赤いブツブツに覆われて熱を持っているのを見ると、一生このまま治らないんじゃないかとさえ思った。
泣いている私に気付いた先生は、置き鍼の時間をいつもより長くしてくれた。
「泣いたらええ! そして、忘れてしまえ。」
そうだ・・・恐れることはないんだ・・・
私には、いざという時助けてくれる人がたくさんいるんだった・・・。
鍼の先生以外にも、相棒・両親や弟・親友だって、私を守ってくれ、力を貸してくれるじゃないか。
1人で暮らすことに慣れた上、もともと人に頼らない性格の私は、ついつい自分に無理強いすることが多いもんなぁ。
ごめんね、自分。
この体の声を、正面から受け入れるよ。
そして
このお仕事を終えてパワーアップした自分を、楽しみにしよう!!
よっしゃー、行ったるでーー!!
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