大地の恵み 人の恩

2003年10月11日

今日は、前から予定してた通り鍼に行った。

目的は治療ではありましぇん


稲刈りです!


なんとっ

鍼灸院に行って稲刈り!?
実は鍼灸の先生んちは、もう10年も前から田んぼでお米をこさえているのだ。

鍼灸院から車を走らせること約1時間、なだらかな山並みに囲まれた一面の田んぼが目の前に広がる。

この連休、近畿地方の天気予報では明日は雨。
みな、今日中に刈入れを済ませなければと思うのは同じで、普段はのどかな農道に軽トラがあちこちに並んでいる。

東京で生まれ育った私は、稲刈りは初体験!

でも、母の実家が福岡の田舎だったため、子供の頃は夏休みの間中遊びに行っていた。その時に毎日大自然の中で遊びまわってたから、土や小さな動植物が大好きなの。

さて、軍手とカマを借り、髪を1つに束ねていざ出陣!

稲の根元を左手でしっかり握り、カマを向こう側から手前に一気に引いて刈る。

力仕事だ。コツもいる。
でも、今の時代は「稲刈り機」と言うものがあるのだ〜!だから、手で刈るのは田んぼの四隅だけ。稲刈り機が入るスペースを確保すれば、あとは全部機械で刈り取ります。


私は、その「稲刈り機」に興味津々・・・


田んぼの持ち主である、お父さんが運転するあとにくっついて歩いて、稲が刈り取られ自動的にモミガラだけが袋に入ってゆく様子を、飽きずに見ていた。

するとお父さん、にっこり優しい笑顔で

「乗ってみるか?」


え〜! いいのいいの?


目を輝かせて稲刈り機の運転席に座った私。

お父さんが操作方法を教えてくれて、いざ、エンジンスタート!

稲刈り機の先端には3本の突起が出ていて、それを稲の並ぶ列の間に滑り込ませるように進んでいく。
そうすると、3列の稲が一度に刈り取れるんだけど、田んぼはでこぼこしているから少しずつコースがズレちゃうの。
それを、両手で握ったハンドルで調節する。右のバーを引くと右に、左を引けば左に進むんだけど、これがまた微妙なさじ加減を必要とするのよ!

低速モードで運転してるにも関わらず、稲刈り機のコースが稲の列から外れないように、全神経を集中する・・・・

だって、もしズレちゃったらどんなことになるか、私はその時点で考えられるもっとも悲惨な光景を想像していたのよ。


でも、お父さんが横に付いて、優しく見守ってくれてたお陰で、無事にノルマをこなしたわ〜!!


私、まさか自分の人生に、
「稲刈り機を運転する」ってことが起こるとは、夢にも思ってなかった。

ああ、楽しかった!お父さんにも「初めてなのにこんなに躊躇しないのも珍しいね」と褒められた(?)し。 うふ♪
その他に、サツマイモ・里芋・枝豆の収穫も手伝って、全身汗だく。
でも、乾いた秋風が山から吹き降ろしてきて、サイコーに気持ちよかったぁぁぁ!

カエルやバッタ、オオカマキリを素手で捕まえて遊んだのも、子供の時以来よねぇ。


広い田んぼの稲刈りには、家族総出だ。
鍼の先生のお父さん、お母さん、妹さんが中心となって、その他にお付き合いのある人達が私を含めて3人。

縁あって集まった人たち、私はお母さん以外の人はみんな初対面だったけど、何のストレスも無くすぐに溶け込んだ。

私の性格もあるけど、あの場の雰囲気がいいもん。やっぱり人間には、自然の力が欠かせないのよ・・・なんて思っちゃった。

そうそう

今年は米の不作が話題になってるけど、ここに関しては縁の無い話。見事に実っていたよ。


そして夕方、袋いっぱいの野菜をお土産に頂いて、家路につきました。

ちなみに、鍼の先生本人は、私たちより遅れて田んぼに来たことは来たんだけど、午後の診療があるから30分もしないうちに帰って行った・・・。その間、携帯メールを打ったりその辺の人と話をしたりで、土や稲には一切触らなかった。
それは、診療の前にそういうものに触ると、指先の感覚に影響が出るかららしいの。
繊細な世界よね。


「ティダさん、来年もおいでね〜!」

もっちろん! 今度は、もっとちゃんとした戦力になるように頑張りまっす。


家について、ごっそりひと束持たせてくれた稲穂を、ていねいに整えてドライフラワーにした。ほのかにいい香りがしてる。


晩ご飯に食べたお米が、いつもより数倍美味しく感じたのも当たり前だね!

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