笑顔がいっぱい

2004年1月8日

木曜日のお仕事は2クラス。

2時半からと、6時半からという緩いスケジュールなので気持ちにも余裕ができる。

しかも地理的に車で行くのが便利なので、移動中も半分プライベートみたいなもん。
好きな音楽を聴きながら通い慣れた道を運転するのって好きだなぁ・・・♪


去年の8月から10月にかけて突然やってきた体の変化に苦しみ続けていた時、毎週木曜日は午前中に鍼へ行き治療のあと先生とおばちゃんと3人でお昼を食べ、それから仕事に行くと言うスケジュールが当たり前になっていた。

この木曜2時半のクラスと火曜の夜のクラスは、鍼灸院のすぐ近くにあった。
「仕事に行く道=鍼に行く道」だった約45分のドライブ・・・これからも週2回、続けていくだろう。


今日はドライブのお供に小田和正の「自己ベスト」を選んだ♪これがリリースされた時、先生はいち早く手に入れてよく聞いていた。
「ティダさん、ええよ〜これ。やっぱ小田和正やね〜!」ご満悦の笑顔で言ってたなぁ。


でも、先生が一番好きだったのは文楽。

いわゆる人形浄瑠璃、私にとっては馴染みの無いジャンルだけど先生があまりに熱く語るもんだから、こりゃあ見なけりゃソンだなと思ってしまったほどだ。

ある時、先生は文楽の楽屋裏に潜入(?)する機会があった。

その時、人形遣いの方に女形の人形を操ってもらい、背後から肩口にそっと手を置いてもらったそうだ。先生、そのリアルな色気に思わずぞくぞくっとしたらしい。これまた嬉しそ〜〜な顔で言ってたなぁ・・・・
ところで先生、生身の女性の色気はどうなんですか?と聞くと「ふぅ〜ん・・・あかんな。」

え〜!何があかんの〜?
それはもしかして、先生の経験から?・・・と聞きかけたがやめた。

だって、へんなとこ意地っぱりなんだもん。
真っ赤になって訳わからん理屈を並べるに決まってる。

それにしても、20代で趣味が文楽。
同年代とはなかなか話が合わなかっただろう。
能楽も好きだったし、お酒ならワインより日本酒。すでに立派なオヤジ仕様でしたな。

とにかく、伝統あるものや非常に手のかかるものを尊重し愛でていた。壺や絵画のカタログを見て、知識など全く無いのに一番高価なものを正確に当てていた。やはり、物事の本質を見抜く目を持っていたのだろう。


・・・・ん?

その割には、唯一買ったブランド品であるヴィトンの小銭入れが、思いっきりニセモノだったと知ってへこんでたっけ。

ぷぷっ。おっちょこちょいめ。


そんなことを思い出しながら車を走らせていると、CDから「言葉にできない」が流れてきた。

あなたに会えて
ほんとうに良かった

嬉しくて
嬉しくて

言葉にできない

ああ〜!!! ダメ、これは反則よ!!

涙が溢れて前が見えない。危ないぢゃないの!


そうだ、今日は仕事が終わったらあの店に行こう。
先生とおばちゃんと3人でランチを食べた、ちょっと変わったエスニックのお店。

そこには東南アジアによくある木彫りのお面がたくさん飾ってあって、先生は「怖い〜怖い〜。怖くて入れへん〜!」と半分本気でしり込みしていた。

おばちゃんと私に「何ゆーてんの!笑かすわぁホンマ。」と呆れられ、大きな体を縮込めるようにしてしぶしぶ席についてたっけ。



神業かと思うような治療をしておいて
小さい子供のように無邪気に笑う

ホンマ・・・

不思議な人やったわ。


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