去香港玩下先!(ちょっと香港に遊びにいこう) 〜あらまぁ編〜
2004年1月29日「あんたがそんなに好きだって言うし、1度は見に行かなくちゃねぇ。」
母ちゃんの何気ないひと言がきっかけで、親子3人の香港旅行がトントン拍子で決まった。
私の両親は、クリーニング店を経営している。父ちゃんがある日突然会社の上司と喧嘩して脱サラ、腕1本で開業してから早いもので26年が経つ。職人気質の父ちゃんは20年間は年中無休で働き倒し、それを支え続けてきたのが他でもない母ちゃんだ。(←娘と息子は何してたんだ?)
そうして、最近やっと自分達のために時間を使う余裕を持てるようになってきた。よっしゃ、ここはひと肌脱いで今まで苦労かけた分親孝行やったるでー!と、殊勝な思い付きをした私だった。
・・・・出発の朝は早かった。
最寄の駅から成田空港まで直通のリムジンバスが6時発。駅まではタクシーを拾うことにして、とにかく早く寝なくっちゃ・・・と思いきや。
父ちゃん・母ちゃんのテンション、異常に高し。
遠足前の小学生状態ぢゃないかっ!
まあ、しゃあないか。気持ちもわかるし楽しそうだし、こうなったら前夜祭だ。カンパ〜イ!!
そして、12時就寝。 起きるのは4時45分。
しかし案の定、3人とも眠れなかったり目が覚めちゃったりして完全に寝不足のまま大音量の目覚ましが鳴った。
すごい勢いで身支度を整えて外に出ると、真冬の空に星がチラチラ。さてタクシーを拾って・・・
んっ?
いつもの乗り場に、タクシーがいない! 1台もいないっ!
恐れていた事態が・・・しかし、ぐずぐずしている猶予は無い。
それから25分間、3人は重いキャリーバックを引きずりながらものすごい速さで駅を目指し歩いた。
自慢じゃないけど、朝の私は思いっきり低血圧。
何が悲しくてこんな夜明け前に、キャスターが転がる音を響かせながら荒い息で歩かなきゃいけないの。
ま、その甲斐あって無事バスに乗れ予定通り成田に到着。JAL9時45分発に乗り機上の人となった。
父ちゃんも母ちゃんも飛行機などめったに乗らず、海外旅行も2回目だ。窓の外の景色に釘付けになっている母ちゃんが嬉しそうに話す。
「ほらほら、きれいだねぇ〜。山に雪が積もってるよ。それにあの雲、あんなに速く動いてるよ、すごいねぇ〜。」
ううむ、母ちゃん。
すごい速さで動いてるのは、雲じゃなくて私達なんだよう。
「あら〜!そうだったねぇ、わはは。」
自分達の乗った飛行機が、音速の85%というものすごい速さで飛んでいるなんて、まるでピンと来ない母ちゃんだった。
そんな私達を尻目に、父ちゃんは赤ワインなぞを飲んでご機嫌さんだ。
約5時間のフライトで、現地時間の2時(日本時間の3時)に香港到着。エアポートエクスプレスに乗ってホテルへ向かった。
今回泊まるのは、尖沙咀(九龍地区でも一番の繁華街)にあるYMCAだ。九龍半島の先っぽに位置し、湾を隔ててすぐ向こうに香港島のビル群を望める絶好のロケーション♪そして、この条件にしては、部屋代もリーズナブル。
3人ひと部屋で1泊15000円だから、1人5000円。
ホテルにこだわる旅は別として、今回私達にとっては帰って寝るだけなので嬉しい価格です。
ところが。
ホテルに着きキーをもらって11階の部屋に入ってみると、そこはどう見てもツインの部屋なのだ。
ドアを開けると居間に続く通路があってその左側がトイレとお風呂。その先にシングルベッドが2つ・・・。
エキストラベッドは後で用意しておきますと言われたが一体どこにもう1つベッドを置くのだろうか。
謎だ。
そして 嫌な予感がする。
とりあえず、両替&ブラブラ歩きに街へ繰り出すことにした。
両替と言えば、ここんとこ本当に円が強い!!
今回のレートは何と、1HKドル=13.7円。
1万円が728HKドルにもなったのよ〜!!
円安になると1万円で両替できる香港ドルがどんどん減って、ひどい時は600HKドルを切るなんて事態もあったわね・・・。円高のお陰で、ちょっとした金持ち気分を味わえちゃう♪
ところでこの時期の香港は、平均気温13〜15度・湿度85%くらいなんだけど、今年は気温が低く最低気温が8〜9度になる日もあって”寒冷注意報”が出るほどだ。亜熱帯のこの国で、10度を下回るとお年寄りや病人は命の危険にさらされてしまう。
この日は、雲っているとは言え私達にとっては長袖シャツにジャケットでちょうどいいくらいだったけど、吹く風は香港にしては確かに冷たかった。湿度が高いから体感温度も低くなるだろう。
さて、初めて香港の地を踏んだ父ちゃんと母ちゃん。
人種の坩堝・絶え間ない車の騒音に圧倒されながらも、街の雰囲気を全身で感じているようだ(←妙に小動物っぽい)。
小腹が空いたので、店先に並んでいる怪しい串揚げを数本買い込み歩きながら食べた。出発前に「香港は屋台のものなんか食べたらお腹壊しそうだから絶対食べない」と言っていた父ちゃん、すでに理性もぶっ飛んで香港の毒牙にやられたようだ。よしよし。
ネイザンロードと言う目抜き通りをブラブラしながら、まずはノキアショップへ。私の香港用携帯電話の電池がイカレてしまったので新しいのを買った。
それから、デパートや免税店などを見て歩く。父ちゃんがお酒を厳選している間、ヒマだったので店員さんと世間話。久しぶりに広東語を使えるのが楽しくてしょうがない私♪
すると、店員さんが
「知ってる?今、毎晩8時になるとフェリー乗り場で花火が上がるのよ!対岸の香港島の夜景と一緒になってものすごく綺麗なんだから。絶対行くべきよ!!」
と教えてくれた。全然知らなかった!コレは見なくては。
時計を見ると7時半。今から行けばちょうど良い!
さっそく3人でフェリー乗り場に隣接する広場に行ってみると、すでに黒山の人だかり。みんな今か今かと待ち受けていた。
すると8時きっかり、香港島サイドに立ち並ぶ高層ビルのてっぺんから、音楽と共に白や緑のレーザー光線が飛び出し一斉に花火が上がった!!
うわぁーー!綺麗ーー!!
香港に来たのは今回が19回目だけど、こんなイベントを見られたのは初めてだった。免税店の店員さん、多謝〜!
ちなみに、こんな感じでした。↓
http://www.discoverhongkong.com/jpn/news/hkwy/index.html
30分ほどでショーが終わったあとは、美味しいお粥と点心とビールでお腹も満足。父ちゃんも母ちゃんも、ほんの数時間で香港の雰囲気にどっぷり浸かって楽しそうだった。
しかしその後、良い気分でホテルに戻り部屋のドアを開けた私達の目に、思いもかけない光景が飛び込んできた。
居間に続く通路に、エキストラベッドがドーンと置いてある。
・・・これって・・・
ベッドの上を通れっていうことっ!?
嫌な予感的中だが
ま、いいか。さすが香港。
3時間しか寝ていない頭じゃ文句も言えない、明日にしよう。
母ちゃんの何気ないひと言がきっかけで、親子3人の香港旅行がトントン拍子で決まった。
私の両親は、クリーニング店を経営している。父ちゃんがある日突然会社の上司と喧嘩して脱サラ、腕1本で開業してから早いもので26年が経つ。職人気質の父ちゃんは20年間は年中無休で働き倒し、それを支え続けてきたのが他でもない母ちゃんだ。(←娘と息子は何してたんだ?)
そうして、最近やっと自分達のために時間を使う余裕を持てるようになってきた。よっしゃ、ここはひと肌脱いで今まで苦労かけた分親孝行やったるでー!と、殊勝な思い付きをした私だった。
・・・・出発の朝は早かった。
最寄の駅から成田空港まで直通のリムジンバスが6時発。駅まではタクシーを拾うことにして、とにかく早く寝なくっちゃ・・・と思いきや。
父ちゃん・母ちゃんのテンション、異常に高し。
遠足前の小学生状態ぢゃないかっ!
まあ、しゃあないか。気持ちもわかるし楽しそうだし、こうなったら前夜祭だ。カンパ〜イ!!
そして、12時就寝。 起きるのは4時45分。
しかし案の定、3人とも眠れなかったり目が覚めちゃったりして完全に寝不足のまま大音量の目覚ましが鳴った。
すごい勢いで身支度を整えて外に出ると、真冬の空に星がチラチラ。さてタクシーを拾って・・・
んっ?
いつもの乗り場に、タクシーがいない! 1台もいないっ!
恐れていた事態が・・・しかし、ぐずぐずしている猶予は無い。
それから25分間、3人は重いキャリーバックを引きずりながらものすごい速さで駅を目指し歩いた。
自慢じゃないけど、朝の私は思いっきり低血圧。
何が悲しくてこんな夜明け前に、キャスターが転がる音を響かせながら荒い息で歩かなきゃいけないの。
ま、その甲斐あって無事バスに乗れ予定通り成田に到着。JAL9時45分発に乗り機上の人となった。
父ちゃんも母ちゃんも飛行機などめったに乗らず、海外旅行も2回目だ。窓の外の景色に釘付けになっている母ちゃんが嬉しそうに話す。
「ほらほら、きれいだねぇ〜。山に雪が積もってるよ。それにあの雲、あんなに速く動いてるよ、すごいねぇ〜。」
ううむ、母ちゃん。
すごい速さで動いてるのは、雲じゃなくて私達なんだよう。
「あら〜!そうだったねぇ、わはは。」
自分達の乗った飛行機が、音速の85%というものすごい速さで飛んでいるなんて、まるでピンと来ない母ちゃんだった。
そんな私達を尻目に、父ちゃんは赤ワインなぞを飲んでご機嫌さんだ。
約5時間のフライトで、現地時間の2時(日本時間の3時)に香港到着。エアポートエクスプレスに乗ってホテルへ向かった。
今回泊まるのは、尖沙咀(九龍地区でも一番の繁華街)にあるYMCAだ。九龍半島の先っぽに位置し、湾を隔ててすぐ向こうに香港島のビル群を望める絶好のロケーション♪そして、この条件にしては、部屋代もリーズナブル。
3人ひと部屋で1泊15000円だから、1人5000円。
ホテルにこだわる旅は別として、今回私達にとっては帰って寝るだけなので嬉しい価格です。
ところが。
ホテルに着きキーをもらって11階の部屋に入ってみると、そこはどう見てもツインの部屋なのだ。
ドアを開けると居間に続く通路があってその左側がトイレとお風呂。その先にシングルベッドが2つ・・・。
エキストラベッドは後で用意しておきますと言われたが一体どこにもう1つベッドを置くのだろうか。
謎だ。
そして 嫌な予感がする。
とりあえず、両替&ブラブラ歩きに街へ繰り出すことにした。
両替と言えば、ここんとこ本当に円が強い!!
今回のレートは何と、1HKドル=13.7円。
1万円が728HKドルにもなったのよ〜!!
円安になると1万円で両替できる香港ドルがどんどん減って、ひどい時は600HKドルを切るなんて事態もあったわね・・・。円高のお陰で、ちょっとした金持ち気分を味わえちゃう♪
ところでこの時期の香港は、平均気温13〜15度・湿度85%くらいなんだけど、今年は気温が低く最低気温が8〜9度になる日もあって”寒冷注意報”が出るほどだ。亜熱帯のこの国で、10度を下回るとお年寄りや病人は命の危険にさらされてしまう。
この日は、雲っているとは言え私達にとっては長袖シャツにジャケットでちょうどいいくらいだったけど、吹く風は香港にしては確かに冷たかった。湿度が高いから体感温度も低くなるだろう。
さて、初めて香港の地を踏んだ父ちゃんと母ちゃん。
人種の坩堝・絶え間ない車の騒音に圧倒されながらも、街の雰囲気を全身で感じているようだ(←妙に小動物っぽい)。
小腹が空いたので、店先に並んでいる怪しい串揚げを数本買い込み歩きながら食べた。出発前に「香港は屋台のものなんか食べたらお腹壊しそうだから絶対食べない」と言っていた父ちゃん、すでに理性もぶっ飛んで香港の毒牙にやられたようだ。よしよし。
ネイザンロードと言う目抜き通りをブラブラしながら、まずはノキアショップへ。私の香港用携帯電話の電池がイカレてしまったので新しいのを買った。
それから、デパートや免税店などを見て歩く。父ちゃんがお酒を厳選している間、ヒマだったので店員さんと世間話。久しぶりに広東語を使えるのが楽しくてしょうがない私♪
すると、店員さんが
「知ってる?今、毎晩8時になるとフェリー乗り場で花火が上がるのよ!対岸の香港島の夜景と一緒になってものすごく綺麗なんだから。絶対行くべきよ!!」
と教えてくれた。全然知らなかった!コレは見なくては。
時計を見ると7時半。今から行けばちょうど良い!
さっそく3人でフェリー乗り場に隣接する広場に行ってみると、すでに黒山の人だかり。みんな今か今かと待ち受けていた。
すると8時きっかり、香港島サイドに立ち並ぶ高層ビルのてっぺんから、音楽と共に白や緑のレーザー光線が飛び出し一斉に花火が上がった!!
うわぁーー!綺麗ーー!!
香港に来たのは今回が19回目だけど、こんなイベントを見られたのは初めてだった。免税店の店員さん、多謝〜!
ちなみに、こんな感じでした。↓
http://www.discoverhongkong.com/jpn/news/hkwy/index.html
30分ほどでショーが終わったあとは、美味しいお粥と点心とビールでお腹も満足。父ちゃんも母ちゃんも、ほんの数時間で香港の雰囲気にどっぷり浸かって楽しそうだった。
しかしその後、良い気分でホテルに戻り部屋のドアを開けた私達の目に、思いもかけない光景が飛び込んできた。
居間に続く通路に、エキストラベッドがドーンと置いてある。
・・・これって・・・
ベッドの上を通れっていうことっ!?
嫌な予感的中だが
ま、いいか。さすが香港。
3時間しか寝ていない頭じゃ文句も言えない、明日にしよう。
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