香港に来て、早くも3日目。

今日は香港島サイドで遊んでみよう!

とは言え昨日夜更かしし過ぎた3人、朝はゆっくり起きて11時頃友達のアリスと一緒に朝・昼兼用の食事をした。

尖沙咀の「ホリデイ・イン・ゴールデン・マイル」ホテルで、彼女と5歳の息子”立信(ラップソン)”君と待ち合わせ。

アリスとは、知り合ってもう6年になるだろうか。彼女とご主人が経営している観光客向けのお店に、私が行ったのがきっかけだった。接客にきたアリスと話が弾み、日本に帰ってからも手紙や電話で連絡し合う仲になったのだった。

通りに面したホテルの入り口で彼女達を待っていると、行き交う人波の中から大きなマスクをかけたアリスと立信の姿が目に飛び込んできた。

今、香港ではマスクをかけている人は殆ど見かけない。SARSも落ち着いているし、トリインフルエンザもまだ深刻な事態と思っていない。けれど、アリスは割と慎重派の上に現在妊娠7ヶ月だから外に出る時は必ずマスクをするようにしているらしい。

「久しぶり〜!元気だった?これが息子の立信よ。」

「わー!会いたかったのよ、初めまして!」

五分刈りのくりくり頭に、パッチリした目が可愛らしい立信。初めて会う私達3人にも全く人見知りせず笑顔を見せる。

さっそくホテルのレストランに入り、席に着くや否や立信はひっきりなしに私達に話しかけてくる。
「僕は何歳生まれだと思う?」なんていう他愛の無いことから、「お父さんはパソコン持ってるの?それはXP?プロフェッショナル?」などと言う大人も顔負けの話題まで・・・(ちなみに父ちゃん、この質問に答えられず)。

ああ・・・ 私の広東語は5歳の子供に負けてるわ。

約2時間かけて、美味しい点心をお腹いっぱい食べて最後に絶品のマンゴープリンで締めくくってもう言うこと無し!
ただ、アリスとじっくり話せかったのが残念だった。この次に彼女に会いに来る時には、もう赤ちゃんが生まれているだろう。また会えるのが今からとっても楽しみだ!

さて午後は、繁華街の喧騒を離れてのんびりムードを味わうために赤柱(スタンレー)に行くことにした。

地下鉄に乗り中環(セントラル)駅まで行き、そこから2階建てバスの最前列に陣取って約30分のプチドライブ。中環を出発したバスは、のっぽビルが立ち並び車と人に溢れかえった湾仔(ワンチャイ)・銅鑼湾(トンローワン)を走りぬけ、山を越えて香港島の南側へと走ってゆく。
浅水湾から赤柱あたりの道は、海沿いで景色がとてもきれい。でもけっこう山の高いところを通っていくし、ましてや2階建てバスの最前列に座っていると足元は見えずまるで宙を飛んでいるような感じがしてけっこうスリルがあるのよ。
実は高所恐怖症の父ちゃん・・・バスを降りてから「怖かった」と白状してた。

赤柱は、きれいな海に面した静かな街だ。道沿いにたくさんの店が立ち並び、服・印鑑・水晶や翡翠などのアクセサリーや中国雑貨などを売っている。

別の場所には欧米人がたむろするオッシャレーなカフェが軒を連ねていて、夜になるとムードのあるバーになる。ここで海風に吹かれながらコロナビールなんかを飲んでると、香港にいることを忘れてしまいそうになる。

そこでさっそく、私達も真っ昼間からピザとビールを頂くことにした。オープンカフェの店先に座り渇いた喉にビールを流し込む・・至福の時!
今日は土曜日、通りでは家族連れや恋人同士などたくさんの人達がのんびり楽しそうに散策を楽しんでいた。

父ちゃんも母ちゃんも、今日になってすっかり香港の水と空気になれた感じだ。2人に香港の印象を改めて聞いてみると・・・

父「香港の人は、何をするのも勢いがあるねぇ。」

母「お母さん、住もうと思えば住めるわねぇこの国。」

うははは。女ってやっぱり順応性が高いのかしら。

ほろ酔い気分でお店を後にして、赤柱マーケットを冷やかして歩くとあっという間に日が暮れてきた。

今夜は香港滞在最後の夜だから、香港島の山の上「ビクトリア・ピーク」から名物の夜景を見に行くことにしていた。
友達のジョーソンを誘ってある。彼はマカオに一緒に言ってくれたマシューのお兄さんだ。

また2階建てバスに乗り、待ち合わせの中環に戻る。6時半、高層ビルにきらびやかな灯りが灯る頃ジョーソンと久しぶりの再会だ。

「こんばんわ、はじめましてジョーソンです!」

彼もまた、日本語が上手。黒いジャケットとズボンに縁なし眼鏡をかけ、髪を短く切ったジョーソンはひと昔前の(失礼!)正統派二枚目という感じ。
この兄弟、きれいな二重の目と言いスッと通った鼻筋と言い、実は美形なんです。性格は全く違うけど。

ふと見ると、母ちゃんがなんだか嬉しそう。面食いなのは母のDNAだったのね。

さて、夜景の見えるピークまでは「ピークトラム」というケーブルカーに乗る。このトラム、途中45度という信じられない勾配で登っていく。父ちゃんも母ちゃんも目を丸くして乗っていた。

香港に来たら誰でも1度は訪れるピーク。天気が良ければ昼も夜も素晴らしい景色を見ることができる。夜ともなれば香港名物100万ドルの夜景が目の前に広がって、恋人同士じゃなくてもローマンチックな気分になること請け合い♪

だけど、残念ながらこの日はガスッてしまい夜景が雲の中に霞んでしまった。ま、こればっかりは仕方ないね、きっと「またおいで」ってことなのよ。

ピークにはカフェやレストランもありそれぞれとても雰囲気が良いし、みやげ物店やちょっとしたアトラクション、蝋人形館まであるピークギャレリアがあってひと回りすると面白い。でも楽しみだった夜景が見られないとなると、急に空腹を訴え出した父ちゃん母ちゃん。

そこで、尖沙咀に戻りベトナム料理を食べに行くことにした。

店に入り、まずはベトナムビールでかんぱ〜い!!ジョーソンと私でメニューを選び、生春巻きやカレービーフンや蟹の炒め物などを堪能した♪
この頃にはジョーソンもすっかり打ち解けて、普段はほとんど飲まないお酒を父ちゃんに付き合ってグイグイ飲んでいる。もちろん母ちゃんも私も飲んべえだから、食べ初めて30分もすると4人とも酔っ払いモード突入。

実は、香港では外でお酒を飲んで酔っ払ってる人を見かけることはまずない。

香港人の間では、「酔ってヘロヘロ状態」になることが恥ずかしいことと思われるのだ。だから日本みたいに金曜の夜電車の中が酔っ払いで酒臭くなるようなことは毛頭ないし、酔ってクダをまいたり道端に座り込んだりするなんて考えられない。

だから、私達意外は全員香港人のその店の中で、4人の酔っ払いはかーなーりー浮きました。
でも、長い付き合いであんなに大声で笑って楽しそうなジョーソンを初めて見た。真っ赤な顔して既に崩壊寸前の日本語をムリに操りながら、「ぼく〜うれしですねぇ。あなた達と会えてよかた。」とニコニコ。こちらこそ、忙しい仕事のやりくりをして会ってくれて、本当に嬉しかったよ!!

実際、私が香港に通う理由は彼ら友達に会いたいから。そんな親友を両親に紹介することができて良かった・・・。

11時頃だったか、食事を終えて外へ出ると香港のきらびやかな看板が酔った頭に怪しく語りかけてくる。この不思議な魅力を持つ香港は、父ちゃん母ちゃんにとってどんな思い出になるのだろうか!?

再見・香港!!

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