あら、いつの間にこんなものを?
2004年4月7日風邪っぴきの諸症状、喉の痛み・くしゃみ・ハナぐじゅぐじゅ・発熱・咳のフルコースを3日間で駆け抜けた先週末。
今週は月曜日から今日まで、いつも通り仕事をして食欲もあって一見元気そうなんだけどあと一息良くならない・・・それは。
ハナが。
鼻汁・鼻づまりが〜。
昨日も今日も、出かける時にティッシュが残り少なくなっていないかどうかの確認を怠れません。ちなみにこんな時は、柔らかくてすごく厚みがある香港のポケットティッシュは重宝します。
それで今日。仕事の合間に梅田の地下街をプラプラ歩いていると、漢方薬屋が新しくできているではないか。何にも考えずにプラプラ〜っと入ってみる。
お茶や健康食品はもちろん、本格的な漢方の材料も豊富に並んでいて見ているだけで体に良さそう。ガラスの向こうでは薬剤師さんが優雅な手つきで様々な生薬を選び、調合していた。
ひと回りして、さあてお昼ご飯でも食べに行こうかな・・・と思って外に歩き出そうとしたちょうどその時に、中から出てきた1人の薬剤師さんにタイミング良く声を掛けられた。
「いらっしゃいませ。何かお探しですか?」
いえ・・・特に探してたわけじゃないんですけれど。でもそういえば私、このハナを何とかしたいなぁ。
そしてまんまと(?)私は、勧められた椅子に座りカルテを作ってもらうことに。
「それでは、今お困りの症状を初めに全部お聞きしましょう。」
丸顔に黒目がちな目が印象的な、田舎のお地蔵さんっぽい風貌の彼はその場に似合った落ち着いた声で問診の口火を切った。
それから約1時間かけて、過去の病歴・食生活の嗜好・精神状態などをチェック。血圧と血流状態も機械で測ってもらった。
その間ずっとお地蔵さんは私の話をよ〜く聞いてくれ、余計な事は言わず私の質問には的確に答えてくれた。その会話のやり取りがいかにも努力家を思わせて、私もすっかり打ち解けていた。うーんやっぱり、どんなジャンルであれ健康に関わる仕事に携わっている人に、持っていて欲しい雰囲気ってあるよなぁ・・・。
さて、そんなこんなで私の処方箋は出来上がった。漢方薬はゆっくりと体質を改善するのに適しているんだけど、今日はとりあえずこの困ったハナを治すために3日分を処方してもらった。
私はこんな風にして自分用の漢方薬を作ってもらうのは初めての体験♪どんな薬が出来上がってきたのかな〜?
見るとそれは、「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」だった。
配合された生薬は、
麻黄(まおう)・芍薬(しゃくやく)・乾生姜(かんしょうきょう)・甘草(かんぞう)・桂皮(けいひ)・細辛(さいしん)・五味子(ごみし)・半夏(はんげ)
以上8種類。それぞれの写真と効能が詳しく書いてある説明書をもらったが、それによると全てが植物の茎だったり根だったり、実や皮だったりして性質が微妙に異なっている。それらが相互作用し調和することによって効果が出てくる・・・すごく興味深い。
「では、飲み方をきちんと守って3日間服用してくださいね。」
お地蔵さんは、お地蔵さんのように優しい目を向けて言った。
・・・はっ。 そうだ。
感心している場合ではない。私はコレを3日間、食事の30分前に1日3回飲まなくてはいけないんだった。
・・・何か急に暗い気分。
そう、私は・・・薬を飲むのがキライ。
その上これは、粉末をさ湯に溶かして飲まなきゃならん。私は以前香港で風邪が悪化して、友達が勧めてくれた漢方薬を同じようにさ湯に溶かして飲んだ時、あまりのマズさに吐きそうになったことがある。カップになみなみ入ったそれを飲み干すことなんか、とうていできなかった・・・。
お地蔵さんは、「大丈夫ですよ。これは飲みやすいですから。」と言っていた。そうだ、信じよう。何たって彼はお地蔵さんなんだから・・・。
そして夕食30分前。
コーヒーカップに漢方薬を入れ、お湯を注いでよくかき混ぜる。カップからはもうすでに「あの」匂いが立ち上っている・・・
そう、漢方独特のあの匂い〜。
よしっ!
気合を入れて一口、飲む。
〇*£▲仝♀◎§ゑ〜〜〜〜〜・・・・・
口の中に広がる、中国4千年の世界。
なんじゃこりゃあああ
マズッ!!!
ええ〜っと、敢えて味を文字にするとしたら「酸っぱニガ臭い」味とでも申しましょうか。
案の定、全部飲むのに30分かかりました。最後は涙目になったよ。途中で何か口直しが欲しかったけど、お地蔵さんは「腸で薬を吸収する時の妨げになるので、他のものと一緒に飲まないで下さい」と見事に釘を刺していたのだった。
これを1日3回、3日間。
先に言います、ごめんなさい。自信ありましぇん(泣)
でも、1日分600円だよ。薬と考えたら高いのか。
漢方薬・・・私には無理なのかしらん。
それともどこかに、私が飲める漢方薬もあるのかしらん。
明日の朝も飲まなきゃいけないと思うと、起きるのがツライ。
でもね、なんだかウソみたいに
さっきからハナの調子がいいのだ。詰まらないし、昼間あんなにズルズル出てたのがピタッと止まってます。
恐るべし、4千年の知恵。
明日も頑張って飲もう。
お地蔵さん、有難うございました〜!
今週は月曜日から今日まで、いつも通り仕事をして食欲もあって一見元気そうなんだけどあと一息良くならない・・・それは。
ハナが。
鼻汁・鼻づまりが〜。
昨日も今日も、出かける時にティッシュが残り少なくなっていないかどうかの確認を怠れません。ちなみにこんな時は、柔らかくてすごく厚みがある香港のポケットティッシュは重宝します。
それで今日。仕事の合間に梅田の地下街をプラプラ歩いていると、漢方薬屋が新しくできているではないか。何にも考えずにプラプラ〜っと入ってみる。
お茶や健康食品はもちろん、本格的な漢方の材料も豊富に並んでいて見ているだけで体に良さそう。ガラスの向こうでは薬剤師さんが優雅な手つきで様々な生薬を選び、調合していた。
ひと回りして、さあてお昼ご飯でも食べに行こうかな・・・と思って外に歩き出そうとしたちょうどその時に、中から出てきた1人の薬剤師さんにタイミング良く声を掛けられた。
「いらっしゃいませ。何かお探しですか?」
いえ・・・特に探してたわけじゃないんですけれど。でもそういえば私、このハナを何とかしたいなぁ。
そしてまんまと(?)私は、勧められた椅子に座りカルテを作ってもらうことに。
「それでは、今お困りの症状を初めに全部お聞きしましょう。」
丸顔に黒目がちな目が印象的な、田舎のお地蔵さんっぽい風貌の彼はその場に似合った落ち着いた声で問診の口火を切った。
それから約1時間かけて、過去の病歴・食生活の嗜好・精神状態などをチェック。血圧と血流状態も機械で測ってもらった。
その間ずっとお地蔵さんは私の話をよ〜く聞いてくれ、余計な事は言わず私の質問には的確に答えてくれた。その会話のやり取りがいかにも努力家を思わせて、私もすっかり打ち解けていた。うーんやっぱり、どんなジャンルであれ健康に関わる仕事に携わっている人に、持っていて欲しい雰囲気ってあるよなぁ・・・。
さて、そんなこんなで私の処方箋は出来上がった。漢方薬はゆっくりと体質を改善するのに適しているんだけど、今日はとりあえずこの困ったハナを治すために3日分を処方してもらった。
私はこんな風にして自分用の漢方薬を作ってもらうのは初めての体験♪どんな薬が出来上がってきたのかな〜?
見るとそれは、「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」だった。
配合された生薬は、
麻黄(まおう)・芍薬(しゃくやく)・乾生姜(かんしょうきょう)・甘草(かんぞう)・桂皮(けいひ)・細辛(さいしん)・五味子(ごみし)・半夏(はんげ)
以上8種類。それぞれの写真と効能が詳しく書いてある説明書をもらったが、それによると全てが植物の茎だったり根だったり、実や皮だったりして性質が微妙に異なっている。それらが相互作用し調和することによって効果が出てくる・・・すごく興味深い。
「では、飲み方をきちんと守って3日間服用してくださいね。」
お地蔵さんは、お地蔵さんのように優しい目を向けて言った。
・・・はっ。 そうだ。
感心している場合ではない。私はコレを3日間、食事の30分前に1日3回飲まなくてはいけないんだった。
・・・何か急に暗い気分。
そう、私は・・・薬を飲むのがキライ。
その上これは、粉末をさ湯に溶かして飲まなきゃならん。私は以前香港で風邪が悪化して、友達が勧めてくれた漢方薬を同じようにさ湯に溶かして飲んだ時、あまりのマズさに吐きそうになったことがある。カップになみなみ入ったそれを飲み干すことなんか、とうていできなかった・・・。
お地蔵さんは、「大丈夫ですよ。これは飲みやすいですから。」と言っていた。そうだ、信じよう。何たって彼はお地蔵さんなんだから・・・。
そして夕食30分前。
コーヒーカップに漢方薬を入れ、お湯を注いでよくかき混ぜる。カップからはもうすでに「あの」匂いが立ち上っている・・・
そう、漢方独特のあの匂い〜。
よしっ!
気合を入れて一口、飲む。
〇*£▲仝♀◎§ゑ〜〜〜〜〜・・・・・
口の中に広がる、中国4千年の世界。
なんじゃこりゃあああ
マズッ!!!
ええ〜っと、敢えて味を文字にするとしたら「酸っぱニガ臭い」味とでも申しましょうか。
案の定、全部飲むのに30分かかりました。最後は涙目になったよ。途中で何か口直しが欲しかったけど、お地蔵さんは「腸で薬を吸収する時の妨げになるので、他のものと一緒に飲まないで下さい」と見事に釘を刺していたのだった。
これを1日3回、3日間。
先に言います、ごめんなさい。自信ありましぇん(泣)
でも、1日分600円だよ。薬と考えたら高いのか。
漢方薬・・・私には無理なのかしらん。
それともどこかに、私が飲める漢方薬もあるのかしらん。
明日の朝も飲まなきゃいけないと思うと、起きるのがツライ。
でもね、なんだかウソみたいに
さっきからハナの調子がいいのだ。詰まらないし、昼間あんなにズルズル出てたのがピタッと止まってます。
恐るべし、4千年の知恵。
明日も頑張って飲もう。
お地蔵さん、有難うございました〜!
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