ヤマトナデシコじゃなくても七変化
2004年4月14日中学の頃
仲良しグループでいつものようにおしゃべりに夢中になっている時、当時流行っていたリストバンドをお揃いで買おうという素敵なアイディアを思いついた。
でも全員が同じ色じゃつまらない。デザインは同じにして色違いにしよう。それじゃあ誰が何色にする・・・?
そこで、ひとりひとりのイメージを他のみんなが色に例えてみることにしたのね。
A子は、おっとりして優しい感じだからオレンジ。
B美は、いかにも女の子っていう雰囲気がピンクだよね。
C江は、いつも落ち着いててクールだから青。
D代は、目立ちたがり屋だから赤に決定!
一番最後に、私の番になった。
「ティダはねぇ・・・白かな。」
「そうそう、白よねー!」
「言えてる!だってあんまりコレっていう特徴ないじゃない?」
私は内心、驚いていた。
へぇ〜・・・・・(×20で満へぇ状態)
私って白なんだ。そういうイメージなんだぁ。
友達から見たその頃の私は、あまり自分の意見を主張することなく他の人の提案にいつも「いいんじゃない。」と同調する、良く言えばこだわりの無さそうな人、悪く言えば決断力に欠けていていつも誰かの後ろにくっついて歩いているようなおとなしい子というイメージだったようだ。
当の本人はと言うと、そんな風に思われているのが全く意外だった。むしろ「わがまま過ぎないかしら」と気を使っていたくらいだった。
んん〜、この差は何?
この頃・・・たかだか13、4歳の私の心の中というのは自分でも手に余るほど複雑な様相を呈していた。
思うことや感じることが尽きることなく湧き上がってくる毎日。それは例えば「休み時間になったらあの子に会わなくっちゃ」という些細なことから「どうしたら今すぐ学校をやめて好きなことに没頭する生活を送れるか」という白昼夢まで、およそジャンルも時系列もまとめ難いことだらけ。
そしていつの間にか、それを安易に口に出すことができなくなっていたらしい。自分は何か変わってる、どこか他人とは違うから黙っていよう。そうじゃないと仲間外れにされちゃう・・・。そんなことを勝手に決めつけていたのよね。
でも、持って生まれた性格はそうそう隠せません。定期的にポロッとおかしな発言をしてその場を凍りつかせたり、急に躁状態になりギャグを連発して周りを笑わせたり。自分をどう表現したらいいか全く判らなかった私・・・確かに他人から見たら得体が知れなかったかも。
それから数日後、私達の手首にはみんなで決めたそれぞれの色のリストバンドがはめられていた。私は自分の手首の白を見るたび、ほんわかと嬉しい気持ちになっていた。自分の心の中とは違ったけれど、その「白」は私が生まれて初めて家族以外の人に教えてもらった「自分」だったのだ。
そして今、いいオトナになった私は自分を表現する術をたくさん身に着けている(つもり)。目の前にいる人に一番通じやすい表現方法を選ぶことができる(つもり)。
ああ・・・、大人になれて良かったよ。
でもきっと、もっと大人になった自分から見たら今の私もガキなんだろうな。
いやん。早く先へ行きたいわ。
私を色に例えるなら・・・今は何色なんだろう?
それは毎日違うだろう。いや、瞬間瞬間に変化しているのか。
そうオーロラのように。
死ぬまでに見に行きたいぞ、オーロラ。
仲良しグループでいつものようにおしゃべりに夢中になっている時、当時流行っていたリストバンドをお揃いで買おうという素敵なアイディアを思いついた。
でも全員が同じ色じゃつまらない。デザインは同じにして色違いにしよう。それじゃあ誰が何色にする・・・?
そこで、ひとりひとりのイメージを他のみんなが色に例えてみることにしたのね。
A子は、おっとりして優しい感じだからオレンジ。
B美は、いかにも女の子っていう雰囲気がピンクだよね。
C江は、いつも落ち着いててクールだから青。
D代は、目立ちたがり屋だから赤に決定!
一番最後に、私の番になった。
「ティダはねぇ・・・白かな。」
「そうそう、白よねー!」
「言えてる!だってあんまりコレっていう特徴ないじゃない?」
私は内心、驚いていた。
へぇ〜・・・・・(×20で満へぇ状態)
私って白なんだ。そういうイメージなんだぁ。
友達から見たその頃の私は、あまり自分の意見を主張することなく他の人の提案にいつも「いいんじゃない。」と同調する、良く言えばこだわりの無さそうな人、悪く言えば決断力に欠けていていつも誰かの後ろにくっついて歩いているようなおとなしい子というイメージだったようだ。
当の本人はと言うと、そんな風に思われているのが全く意外だった。むしろ「わがまま過ぎないかしら」と気を使っていたくらいだった。
んん〜、この差は何?
この頃・・・たかだか13、4歳の私の心の中というのは自分でも手に余るほど複雑な様相を呈していた。
思うことや感じることが尽きることなく湧き上がってくる毎日。それは例えば「休み時間になったらあの子に会わなくっちゃ」という些細なことから「どうしたら今すぐ学校をやめて好きなことに没頭する生活を送れるか」という白昼夢まで、およそジャンルも時系列もまとめ難いことだらけ。
そしていつの間にか、それを安易に口に出すことができなくなっていたらしい。自分は何か変わってる、どこか他人とは違うから黙っていよう。そうじゃないと仲間外れにされちゃう・・・。そんなことを勝手に決めつけていたのよね。
でも、持って生まれた性格はそうそう隠せません。定期的にポロッとおかしな発言をしてその場を凍りつかせたり、急に躁状態になりギャグを連発して周りを笑わせたり。自分をどう表現したらいいか全く判らなかった私・・・確かに他人から見たら得体が知れなかったかも。
それから数日後、私達の手首にはみんなで決めたそれぞれの色のリストバンドがはめられていた。私は自分の手首の白を見るたび、ほんわかと嬉しい気持ちになっていた。自分の心の中とは違ったけれど、その「白」は私が生まれて初めて家族以外の人に教えてもらった「自分」だったのだ。
そして今、いいオトナになった私は自分を表現する術をたくさん身に着けている(つもり)。目の前にいる人に一番通じやすい表現方法を選ぶことができる(つもり)。
ああ・・・、大人になれて良かったよ。
でもきっと、もっと大人になった自分から見たら今の私もガキなんだろうな。
いやん。早く先へ行きたいわ。
私を色に例えるなら・・・今は何色なんだろう?
それは毎日違うだろう。いや、瞬間瞬間に変化しているのか。
そうオーロラのように。
死ぬまでに見に行きたいぞ、オーロラ。
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